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（09） 夕制
	専ら、地元の東北地方の航空祭には 足繁く通っていた私だが この小松飛行場の航空自衛隊基地祭に 毎年のように通うようになって何年になるだろうか？ この飛行場は 民間空港と自衛隊基地が併設されており 航空祭でも 旅客機と自衛隊機を絡めながら撮影を楽しめる。 初めて行って すぐに撮影の楽しさを実感できた航空祭だった。 この航空祭という特別な日に限らず この飛行場では日常的に 様々な航空機が 引っ切り無しに飛び交っている。 飛行場周辺の田園地帯も 相当程度の規格の道路が整備されており 撮影ポイントにも恵まれた飛行場だ。 この日は航空祭の前日。 この時期は晴れると 2004年から運用を開始した新管制塔をバックに 夕陽が沈んでいく構図で撮れる。 しかし生憎 この時間帯にはフライトが少ない。 この時間の少し前までは 航空自衛隊機「F-15」が数機、 編隊離陸していったが まだ夕陽には程遠かった。 天気は快晴、 綺麗な夕焼けになることは 期待するまでもなかったが うまく離陸機があるかだけが気掛かりのまま、 ベストポイントの農道脇に車を停めて エア・バンド・レシーバー片手に 徐々に空が焼けていくシーンに浸っていた。 やがて 旅客定期便の出発時間が近づいてきた。 その他にはフライトの気配は無く どうやら この一機に賭けるしかなさそうだ。 「定刻の出発だと若干陽が高いな」と思ってたら 運良く到着空港となる羽田から フロー･コントロールがかかった。 羽田の発着混雑規制のため 予め、出発空港の離陸時刻を調整し 羽田での上空待機をなくする方法だ。 このフロー・コントロールのお陰で 僅かに高かった陽が 最適のところまで降りてきた。 使用滑走路はR/W24を確認すれば、 後はタイミングよくシャッターを切るだけだった。 こうして気持ちよく一日を終え、 翌日の航空祭にもルンルン気分で臨んだが 昼にはマナー知らずの不心得者に このルンルン気分を蹂躙され、 怒り心頭で打ち切って引き上げる羽目になった。 撮影環境には恵まれている小松飛行場だが この航空祭では 必ず憤慨事件が起こることが 私の毎年のジンクスとなってしまっている。 不愉快な気持ちを引きずったまま撮影しても いい写真は撮れない。 そんな時は、平常心に戻るまで 一旦撮影から離れることが一番の近道。 気持ちのよい出会いを求めて 気持ちのよい雰囲気を惜しみつつ 会場を後にしたいものだ。 --- End of Text ---
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<<< Genicalights について >>> 写真は光と影の芸術です。 光によって色が表現され、影によって被写体や景色の輪郭が表現されます。 この明と暗の微妙なさじ加減によって、同じ被写体でも景色でも、様々な趣の｢絵(Picture)」が表現できる芸術です。 当コンテンツは、この「光と影」で表現する手法をモチーフにした写真を中心に構成されています。 その他にも、様々な色や季節感、天候や時間などといった写真の本来の使命である「記録」の要素も表現できる写真も盛り込んで、 コンテンツ全体のモチーフとして「飛行機のある風景」を表現しています。 コンテンツ名の は、「Photogenic」の「genic」と光(light)を合成 した造語です。 「光と影を女性モデルを撮るような美しさで表現する」、無理に訳せばこんなところでしょうか？ 美しい女性を前にして胸がときめくように、風景写真にもそんなときめきを求めています。 中には男性的な作品もありますが、「美の追求」を という一語に掛けました。 「写真で表現できる限りない美の追求」、どうぞごゆっくりご覧ください。