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（08） 開港
	2006年2月16日、 神戸空港が開港した。 当然のごとく、 開港当日から大勢の見物客でごった返し、 後に聞くには、 開港1週間で延べ15万人を超える来港者があったという。 この写真は、その開港3日目に撮ったものである。 この日は土曜日、 開港後初めての休日とあって見物客も半端な数ではなかった。 空港ビルは、 展望デッキどころか、 ビルそのものへの入場制限がかかり、 昨年の愛知万博を髣髴とさせる長蛇の列が続いていた。 予想はしていたが、 それ以上の人出で、 私もこのときばかりは駐車場に泊めていた車内から 暫くその長く連なる見物客を見物していた。 思案の末、 「今日は駐車場から撮る」ことに決めた。 天候がいまいち優れないのが残念だったが、 それはビルから撮っても同じこと。 駐車場やその周辺から、 「神戸空港と解る写真」を撮ろうと、 カメラ機材を担いで動き回った。 この写真は、 フィルム感度を上限のISO/4800まで上げ、 500mmの望遠レンズに 2倍と3倍のテレコンバーターを重ね合わせ撮影し、 更に約2倍のトリミングをかけてある。 実に、実質約6,000mmの世界だ。 流石に画質は劣悪極まりないし コントラストも画像処理で補正してある。 テレコンバーターの2段重ねも、 メーカー側では禁止事項としている。 実際、 AE撮影では露出の泳ぎが著しいときがあるが、 それでも物損が出る訳でもなく、 状況によってはしばしば使用している。 ただし、 ピントリングがやたら重くなるため AFの設定では使用してはいけない。(*) 実に、 でたらめこの上ない方法で撮影した、 格式を重んじる正統派からみれば ご法度な写真ではあるが、 これはこれで「訴えたいもの」を強烈に強調している。 確かに鮮明で上質な画像の方が、 こんなでたらめなものよりはずっと勝っている。 だが、「写真という芸術」は そういう格式ばった概念を超えようとするポリシーがなければ、 撮影者自体にも進歩はないし、 芸術性も画一化された枠の中から飛躍することも出来ない。 例え劣悪なものであっても、 そこに「人の魂」が吹き込まれていれば、 また違った派生形態が芽生える基となることもある。 芸術とはそういうものなのだ。 私はこれまでの経験上、 「同じ写真は2度と撮れない」ということを身に滲みて知っている。 どんな写真もシャッターチャンスは一度切りしかない。 だからこそ「その一瞬」に全てを賭ける。 例えどんな出来になっても、それはそれで貴重な一枚なのだ。 * : うっかりこのAFカットを忘れて、 テレコンの歯車機構を壊してしまった。 しかし、テレコンはAFで使用することがないため、 そのまま使用している。 真似される方は、充分に注意して使用されたい。 --- End of Text ---
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<<< Genicalights について >>> 写真は光と影の芸術です。 光によって色が表現され、影によって被写体や景色の輪郭が表現されます。 この明と暗の微妙なさじ加減によって、同じ被写体でも景色でも、様々な趣の｢絵(Picture)」が表現できる芸術です。 当コンテンツは、この「光と影」で表現する手法をモチーフにした写真を中心に構成されています。 その他にも、様々な色や季節感、天候や時間などといった写真の本来の使命である「記録」の要素も表現できる写真も盛り込んで、 コンテンツ全体のモチーフとして「飛行機のある風景」を表現しています。 コンテンツ名の は、「Photogenic」の「genic」と光(light)を合成 した造語です。 「光と影を女性モデルを撮るような美しさで表現する」、無理に訳せばこんなところでしょうか？ 美しい女性を前にして胸がときめくように、風景写真にもそんなときめきを求めています。 中には男性的な作品もありますが、「美の追求」を という一語に掛けました。 「写真で表現できる限りない美の追求」、どうぞごゆっくりご覧ください。