J project 行動記録





#13〜15



#12 2009年6月1日〜7月9日(39日間)
主な目的地

乗車軌道路ほぼ全線 搭乗航空路および海路全便
6/4〜8 富士山静岡空港 6/12,13 高知龍馬空港 6/15 徳島空港、JR鳴門駅前 6/17,18 広島空港 6/18 広島市平和記念公園
6/20 宮崎空港 6/23 阿蘇くまもと空港 6/24 大分空港 6/27 湯布院 6/29 米子空港 7/2,3 南紀白浜空港 7/4 京都・嵐山 7/8 新潟空港
鉄道路 (乗車距離)
6/1 京浜急行空港線[急行] 羽田空港→京急蒲田(東京都) 6.5 km
京浜急行本線[特別快速] 京急蒲田→横浜 14.2 km
JR東海道本線 横浜→茅ヶ崎(神奈川県)→早川(神奈川県) 57.2 km
6/2 JR東海道本線 早川→国府津(神奈川県) 8.3 km
JR御殿場線 国府津→沼津(静岡県) 60.2 km
JR東海道本線 沼津→島田(静岡県) 81.6 km
6/5 JR東海道本線 島田→金谷(静岡県) 5.1 km
大井川鐵道本線(静岡県) 金谷→神尾 9.8 km
6/6       〃 神尾→家山→川根温泉笹間渡→神尾 20.4 km
6/7       〃 神尾→金谷 9.8 km
JR東海道本線 金谷→島田 5.1 km
6/8 JR東海道本線 掛川→豊橋(愛知県) 64.3 km
JR東海道本線[新快速] 豊橋→岡崎(愛知県) 32.3 km
JR東海道本線 岡崎→三河安城(愛知県) 10.4 km
6/9     〃 三河安城→名古屋 29.7 km
名古屋臨海高速鉄道
あおなみ線
名古屋→荒子川公園(愛知県) 8.2 km
6/10     〃 荒子川公園→名古屋 8.2 km
JR予讃線 松山→宇和島(愛媛県) 103.2 km
JR予土線/土佐くろしお鉄道 宇和島→若井(高知県)→窪川(高知県) 82.2 km
6/11 JR土讃線
[特急]南風6号(アンパンマン列車)
窪川→高知 ※伊野から指定席 72.1 km
JR土讃線/土佐くろしお鉄道 高知→窪川→中村(高知県) 115.1 km
6/12 土佐くろしお鉄道
[特急]南風6号(アンパンマン列車)
中村→窪川 43.0 km
JR土讃線 窪川→高知 72.1 km
6/13   〃 高知→阿波池田(徳島県) 82.7 km
JR徳島線 阿波池田→府中(徳島県) 67.4 km
6/14   〃 府中→徳島 6.6 km
6/15 JR高徳線/鳴門線/高徳線 徳島→池谷(徳島県)→鳴門(徳島県)
 →池谷→徳島
37.6 km
6/16 JR高徳線 徳島→板野(徳島県) 16.5 km
JR高徳線[特急]うずしお12号 板野→三本松(香川県) 20.4 km
JR高徳線 三本松→高松 37.6 km
JR予讃線
[快速]サンポート南風リレー号
高松→観音寺(香川県) 56.5 km
JR予讃線 観音寺→伊予西条(愛媛県) 57.8 km
JR予讃線[特急]しおかぜ17号 伊予西条→伊予北条(愛媛県) 62.6 km
JR予讃線 伊予北条→堀江(愛媛県) 8.0 km
6/17 JR呉線 安芸阿賀(広島県)→三原(広島県) 62.9 km
JR山陽本線 三原→白市(広島県) 30.6 km
6/19 JR肥薩線 嘉例川(鹿児島県)→隼人(鹿児島県) 11.9 km
JR日豊本線 隼人→都城(宮崎県)→青井岳(宮崎県) 65.4 km
6/20    〃 青井岳→南宮崎 26.8 km
JR宮崎空港線/日豊本線 南宮崎→宮崎空港→南宮崎
 →宮崎→青井岳
38.8 km
6/21 JR日豊本線 青井岳→都城 20.6 km
JR吉都線 都城→吉松(鹿児島県) 61.6 km
JR肥薩線
[観光列車]しんぺい2号/自由席
吉松→人吉(熊本県) 35.0 km
JR肥薩線[観光快速]SL人吉 人吉→熊本 87.5 km
6/23 JR豊肥本線
九州横断特急6号
肥後大津(熊本県)→宮地(熊本県) 30.8 km
JR豊肥本線 宮地→豊後竹田(大分県)→大分 94.6 km
6/27 JR久大本線 大分→由布院(大分県)→日田(大分県) 93.9 km
JR日田彦山線 日田→一本松(福岡県) 52.2 km
6/28 JR日田彦山線/日豊本線
 /鹿児島本線
一本松→城野(福岡県)
 →西小倉(福岡県)→小倉(福岡県)
31.1 km
JR鹿児島本線/山陽本線 小倉→門司(山口県)→下関(山口県) 11.8 km
JR山陰本線 下関→長門市(山口県/以下、島根県)
 →益田→浜田→出雲市→東松江
332.0 km
6/29 JR山陰本線 東松江→米子(鳥取県) 22.3 km
JR境線(鳥取県) 米子→米子空港→富士見町→米子 25.4 km
JR山陰本線 米子→名和(鳥取県) 18.3 km
6/30    〃 名和→鳥取→浜坂(兵庫県)
 →城崎温泉(兵庫県)→福知山(京都府)
 →園部(京都府)→京都
304.7 km
地下鉄
京都市営烏丸線
京都→五条 1.0 km
7/2 JR奈良線 京都→奈良 41.7 km
JR関西本線[快速] 奈良→天王寺(大阪府) 37.5 km
JR阪和線[紀州路快速] 天王寺→和歌山 61.3 km
JR紀勢本線 和歌山→御坊(和歌山県) 54.6 km
JR紀勢本線
[特急]オーシャンアロー5号
御坊→白浜(和歌山県) 50.9 km
7/3 JR紀勢本線 白浜→新宮(和歌山県)→松坂(三重県) 240.8 km
JR名松線 松坂→伊勢奥津(三重県) 43.5 km
7/4   〃 伊勢奥津→松坂 43.5 km
JR紀勢本線 松坂→亀山(三重県) 34.6 km
JR関西本線 亀山→柘植(三重県) 20.0 km
JR草津線 柘植→草津(滋賀県) 36.7 km
JR東海道本線[快速] 草津→京都 22.2 km
JR山陰本線 嵯峨嵐山(京都府)→京都 10.3 km
JR東海道本線 京都→草津 22.2 km
JR東海道本線[快速] 草津→米原(滋賀県) 45.5 km
JR東海道本線[新快速] 米原→関ヶ原(岐阜県) 22.1 km
7/5 JR東海道本線[快速] 関ヶ原→名古屋 57.8 km
JR東海道本線 名古屋→金山(愛知県) 3.3 km
JR中央西線[快速] 金山→多治見(岐阜県)→中津川(岐阜県) 76.6 km
JR中央西線/篠ノ井線 中津川→塩尻(長野県)→松本(長野県) 108.2 km
7/6 JR篠ノ井線/信越本線 松本→篠ノ井(長野県)→長野 62.7 km
JR信越本線 長野→三才(長野県) 6.8 km
7/7 JR信越本線/飯山線 三才→豊野(長野県)→十日町(新潟県) 79.3 km
JR飯山線 十日町→越後川口(新潟県) 21.4 km
JR上越線 越後川口→小出(新潟県) 10.6 km
JR只見線 小出→会津若松(福島県) 135.2 km
JR磐越西線 会津若松→上野尻(福島県) 46.7 km
7/8 JR磐越西線/信越本線 上野尻→新津(新潟県)→新潟 79.5 km
JR白新線/羽越本線 新潟→新発田(新潟県)→加治(新潟県) 31.6 km
7/9 JR羽越本線 加治(新潟県)→余目(山形県) 124.4 km
JR陸羽西線 余目→新庄(山形県) 43.0 km
JR奥羽本線 新庄→横手(秋田県)→大曲(秋田県) 98.4 km
合計 4,604.8 km
きっぷ一覧


路面電車 (乗車距離)
6/11 JR高知駅前→はりまや橋→枡形
 →はりまや橋→JR高知駅前
4.6 km
6/18 広島駅→原爆ドーム前→広島駅 4.8 km
合計 9.4 km

バス (乗車距離)
6/3 JR島田駅前→JR六合駅前経由→原ノ平 10.2 km
6/8 富士山静岡空港→JR掛川駅前 16.9 km
6/10 JR名古屋駅前→名古屋小牧空港 13.1 km
松山空港→JR松山駅前 5.8 km
6/12 JR高知駅前→イオンモール高知→JR高知駅前 4.2 km
JR高知駅前→高知龍馬空港 16.5 km
6/13 高知龍馬空港→JR高知駅前 16.5 km
6/15 JR徳島駅前→徳島空港→JR徳島駅前 23.2 km
6/17 JR白市駅前→広島空港 9.4 km
6/18 広島空港→JR広島駅前→広島西飛行場 54.2 km
鹿児島空港→嘉例川(駅付近下車) 4.8 km
6/21 JR熊本駅前→田崎市場→JR熊本駅前 4.8 km
6/23 JR熊本駅前→阿蘇くまもと空港
 →JR肥後大津駅南口
27.5 km
6/30 京都・烏丸五条→烏丸松原 0.3 km
7/2 JR白浜駅前→南紀白浜空港 5.6 km
7/3 南紀白浜空港→JR白浜駅前 5.6 km
7/4 JR京都駅前→嵐山公園 10.1 km
7/8 JR新潟駅南口→新潟空港→JR新潟駅万代口 17.6 km
合計 246.3 km

タクシー (乗車距離)
6/3 富士山静岡空港外周半周回 10.8 km
6/12 高知龍馬空港→滑走路南端「トリム広場」 3.0 km
6/13  →高知龍馬空港 2.9 km
6/17 阿賀港→JR安芸阿賀駅前/広島県 6.7 km
合計 23.4 km

航空路 (地点間直線距離)
6/1 JAL 秋田→羽田 1264便 B737-800 453km
6/10 JAL 名古屋小牧→松山 4391便 ERJ170 330km
6/18 JAL 広島西→鹿児島 3708便 SAAB340B 309km
合計 1,092km
搭乗券一覧

海路 / ノーカー (運航距離)
6/17 呉・松山フェリー 堀江港(愛媛県)
 ↓
阿賀港(広島県)
39km
乗船券

自家用普通車
自宅→秋田空港 41 km
JR大曲駅→自宅 12 km
合計 53 km

レンタカー
普通自動車 209 km 23.17リットル 9.02km/リットル
軽自動車 162 km 16.00リットル 10.13km/リットル

Co2排出負担量
※フェリーを除く

7.88kg/日
軌道車 4614.2 km × 19g = 87.7kg
バス 246.3 km × 51g = 12.6kg
普通自動車 285.4 km × 173g = 49.4kg
軽自動車 162.0 km × 116g = 18.8kg
旅客機 1092.0 km × 110g 138.8kg
合計 6399.9 km 307.3kg

経費
鉄道・路面電車 76,060円 内、自由席特急券
  +指定席券分 4,710円
1,950円/日 16.5円/km
フェリー 1,600円 41.0円/km
バス 9,910円 40.2円/km
タクシー 4,620円 1,155円/回
レンタカー 18,139円 延べ3日 6,046円/24h
〃 ガソリン 4,725円 39.17リットル
120.6円/リットル
〃 駐車 450円 3回分
航空便
手荷物重量超過
3,500円 1便分
飲食 57,687円 1,479円/日
宿泊・入浴 51,915円 11泊分(1泊無料クーポン含)
 +入浴1回
4,616円/泊
洗濯 2,880円 13回分
コイン・ロッカー 2,700円 6籠分
空港送迎デッキ 600円 7回分
手荷物郵送等 11,980円 ゆうパック×7
定形外×2 / EXPACK×1
新型インフルエンザ対策 2,112円 マスク12枚、
消毒用ハンドソープ1個
合計 248,878円 6,381円/日

撮影枚数 1,543カット
内38カット喪失
(39.56カット/日)
撮影コスト 155円/カット

別掲
フィルム 46,157円 24EX×29本
36EX×25本
前売り航空券 11,000円 1便分
マイレージ・チケット 特典交換 2便分
携帯電話 23,579円 定額料金日割
+通話料金

遺失物 / 置き引きによる盗難
カメラボディ×2
広角ズームレンズ×1
標準・望遠ズームレンズ×1
カメラ装填中フィルム 2本
ハンカチ 1枚
 当初、この旅程は、富士山静岡空港の開港から1週間ほどの期間を自家用車で挑むだけの計画だったが、絶好のタイミングで航空会社のマイレージ・キャンペーン中だったため、来年早々にと楽観していた九州遠征を急遽前倒しし、それに色々とオマケがついて、延べ39日間の大遠征となった。
 この遠征は「動転の連続」だった。まず富士山静岡空港開港初日、日本航空写真家協会会長の伊藤久巳氏と同じ空気を吸いながら撮影できたこと。まさか、あんなにも打ち解けた雰囲気で和んだ空気の場になるとは夢にも思わなかった。一時期の私の目標でもあったし、今でも憧れの対象であることには変わりはない。若い頃に抱いていた「プロを目指す写真」から、紆余曲折を経て、徐々に「自分を表現する写真」へと舵を切ったが、プロ社会は憧れのまま、楽しさを追い続ける写真が、自分には最もお似合いのようだ。
 この静岡の感動も束の間、移動した先の名古屋のSCで、カメラ2セットを置き引きにやられ唖然。しかし、すぐに気持ちを切り替えて、早急に間に合わせで機材を調達し、高知で本来のプランに追いついた。
 広島から空路で鹿児島入りし、意気揚々と向かった宮崎・都城。今回からフィルムはまとめ買い方式にしたため、まずはここで補給すべく丸一日時間をとった。
この方式にしたため、買い物に奔走される時間と手間が省け、全旅程に余裕をもたらす結果となった。が、、、この日の夜のネット・ニュースで、長寿ギネス記録の田鍋さんが早朝に逝去されていたことを知り、またまた唖然。都城は目的地のひとつだったが、喪に臥す思いで今回は記録に挙げることを控えた。ご冥福をお祈りしたい。
 大分から帰宅する最後の長距離切符を購入する段になって、何とも資金不足と疲労に見舞われ、ここで大連泊となる。この影響で、山陰の5空港は巡り切れなくなり、米子空港にだけ立ち寄る時間をとったが、全くの雨模様。それでも山陰本線は乗り尽くすことができたし、その後の旅程にも影響はでなかった。言うなれば「終わり良ければ総て良し」、今後のプランニングの肥しとしよう。
 電車でのプログラムとしては最大規模になったこの旅程だが、途中の空路に課題を残したままだ。それは、手荷物重量超過。超過料金をまけてもらえたり、うまく客室手荷物と分けたりすると収まることもあるが、大体は「10kg強超過」と言われる。目的地まで使用しない物は搭乗前に郵送したりして重量軽減に努めているが、もう少しばかり工夫が必要なようだ。因みに、「完全装備移動」には随分慣れたが、階段しかない駅にはもうお手上げ。エレベーターやエスカレーターに乗っている時間で生き返る想いだ。

#11 定額給付金充当旅程 2009年4月18日〜25日(8日間)
主な目的地

岩手県宮古市、JR山手線内回り1周、本郷郵便局(東京都文京区)
NADiff恵比寿(篠山紀信写真展/NUDE by KISHIN)、
富士山静岡空港(開港前下見)、群馬県上野村「慰霊の園」


 日航ジャンボ機墜落現場である御巣鷹山、#8で行けなかった目的地に再チャレンジとなった今回の旅程、不謹慎な行動を避けるべく空港への立ち寄りは全て自粛し、唯一、静岡空港の下見だけが航空機撮影を伴わない目的地となった。この旅程に定額給付金を充てることにしたのも、「いつもの旅気分」とは少しばかり趣が違う「行かなければならない旅」であったため。「けじめの旅」として充てることにした。
 御巣鷹山行きが主目的のこの旅程で、もうひとつ行かなければならない所ができた。それが東京文京区の本郷郵便局。ちょうど、自宅の地元の特定郵便局長さんとの話からヒントを得たのをきっかけにして、前回#10の旅程から全国の郵便局舎の撮影を始めたところだが、地元の郵便局を撮る前に撮らなければならない局があった。それがこの本郷郵便局。高校を卒業してからの約6年半、私に社会人としての基礎を叩き込んでくれたところである。働くことの意義、生きることの喜びや苦しみ、人間関係や信頼感、そして絶望や無力感。私の現在の思考の原点は全てここにあるといっても過言ではない。
 私が胸を張って「社会人」というプライドを持てたのは僅かこの6年半だけ。クビ同然で退職し、その後すぐに、「生き地獄の洗礼」を受けることになる。そこから再起後は、箸にも棒にもならない身分で転々とするが、年齢と共に「郵便局退職のあの時が社会人卒業だった」という意識がかなり遅れて芽生えてくる。あれから20年ほど経ち、公社から民営化、局舎も人員も全く一新し、過去の面影が全くなくなったこの局前には、私も幾度となく取り集めした郵便ポストが少しばかり場所を変えていたものの、そのままの姿で残っていた。全く変わってしまった新しさに懐かしさが輻輳し、何とも言えない複雑な心境になった。
 今ではジャンルに拘ることなく「撮りたい」と思うものを撮るようになって、目に留まったのがNADiffで開催中の篠山紀信氏写真展。まさか自分でヌードを撮ることはないだろうが、被写体に捕われないのが今後の撮影方針なので是非とも目にしておきたかった。写真展自体の規模は既に半分ほどに縮小されていたが、大冊「NUDE by KISHIN」が公開されており、1ページ1ページ、少し慌て気味に、それでも確実に目を通した。この写真展を観覧したことで、私自身の写真表現も潜在的な影響を受けていくことになるだろう。
 なかなか行けそうで行けなかった宮古に立ち寄ったので、東京入りまで3日かかったが、その後は静岡空港の下見まで順調に消化できたため、最後にしていた本来の目的地、御巣鷹山へまっすぐに向かった。「御巣鷹の尾根」へはゴールデン・ウィーク前まで登れないことを、諦めて帰ろうとした直後に、その存在に気付いた「慰霊の園」で教えてもらった。この慰霊の園も、事故現場からかなり離れた場所にあった。帰り支度した気持ちを立て直して慰霊。事故現場に向かって頂点を成す2つの鋭角が1対となったモニュメントの後方に520名の犠牲者の刻印。半分ほど目を通したところでいたたまれなくなってしまった。全く明るい気分にはなれなかったが、ここも私にとって避けられない場所だった。事故現場には暫く時間を置いて適切な時期に登ることにした。
 慰霊の園で一晩明かすつもりだったが、丁度午前零時に目が覚めた。「爽快感」と言えば場に合わないが、そんな「冷静な元気」が篭っていた。厳かにこの園を後にし、途中、食事を摂りながら、15時間かけてノンストップで帰宅するほどの体力をもらっていた。
 高速道路の休日割引が開始されて間もないが、残念ながら、道中撮影を楽しみながら走る私の旅のスタイルにはそぐわないサービス。わざわざ混雑のイライラを味わうだけのものだ。遅かれ早かれ高速道路は全面無料化になるだろうから、それまで賢くこまめに利用していくことにしている。今後はSA/PAでスナップを撮ることも計画しているが、一般道とバランスをとって効率的な旅程を組むことにしている。
走行距離 2,254 km
ガソリン使用量 154.16 リットル
平均走行燃費 14.62 km/リットル
平均単価 113.8 円/リットル


高速道路 / NEXCO (走行距離の内訳)
4/19 東北道 泉→白石 46.6 km
4/22 東名道 横浜町田→沼津 83.6 km
4/23  〃 静岡→清水 14.0 km
4/24 北陸縦断/関越道 白根→須玉 18.3 km
4/25 関越道 沼田→湯沢 41.2 km
  合計 203.7 km


鉄道路/東京都区内 (4/21 乗車距離)
JR京浜東北線 蒲田→品川 7.6 km
JR山手線 品川→上野
 →池袋→新宿
23.9 km
JR中央線 新宿→四ッ谷
 →御茶ノ水
7.7 km
JR山手線 上野→秋葉原 1.6 km
JR中央総武線 秋葉原→御茶ノ水 0.9 km
JR中央線快速 御茶ノ水→新宿 7.7 km
JR山手線 新宿→恵比寿→品川 10.6 km
JR京浜東北線 品川→蒲田 7.6 km
合計 67.6 km
きっぷ


Co2排出負担量 32.84kg/日
軽自動車 2,254 km × 116g = 261.46kg
軌道車 67.6 km × 19g = 1.28kg
合計 2321.6 km 262.74kg
撮影枚数 215カット
(26.875カット/日)


経費
ガソリン 17,547円 2,193円/日
高速道路 5,400円 26.51円/km
駐車 1,400円 1泊
鉄道 730円 JR都区内パス
飲食 11,342円 1,417円/日
入浴 950円 2回分
その他 200円 風景押印
慰霊参拝
合計 37,569円 4,696円/日
内、定額給付金12,000円充当 


別掲
フィルム 6,801円 24EX×2本
36EX×5本
携帯電話 2,356円 定額料金日割
+通話料金
2009年5月10日 秋田空港 / JR秋田駅前 走行距離:約130km Co2排出量:約15kg 撮影枚数:53カット 

#10 2009年3月16日〜4月10日(26日間)
主な目的地

乗車軌道路ほぼ全線 搭乗航空路および海路全便
3/17:新潟空港 3/19:JR帯広駅前 3/20:とかち帯広空港 3/22:たんちょう釧路空港 3/24:根室中標津空港 3/26,27:女満別空港
3/28:オホーツク紋別空港 3/30,31:旭川空港 4/1:稚内空港 4/2:利尻空港 4/4:札幌丘珠飛行場 4/5:JRトマム駅 4/7:函館空港

鉄道路 (乗車距離)
3/16 JR奥羽本線 横手→新庄(山形県) 79.7 km
JR陸羽西線 新庄→余目(山形県) 43.0 km
JR羽越本線 余目→村上(新潟県)
 →新発田
(新潟県)
128.7 km
JR白新線 新発田→新潟 27.3 km
3/17 JR白新 新潟新発田 27.3 km
JR羽越本 新発田→村上
 →酒田(山形県)
 →羽後本荘(秋田県)
202.9 km
3/18 JR羽越本 羽後本荘→秋田 42.8 km
JR千歳線
[快速]
エアポート141号
新千歳空港→南千歳
※以下4/9まで北海道
2.6 km
JR石勝線 南千歳→追分 17.6 km
3/19 JR石勝線 追分→新夕張 25.4 km
JR石勝線
[特急]
スーパーとかち1号
新夕張→新得 89.4 km
JR根室本線
[快速]狩勝
新得→帯広 43.8 km
3/21 JR根室本線 帯広→釧路→東釧路 131.2 km
3/22 JR根室本線 釧路→釧路 2.9 km
3/23 JR釧網本線 釧路→標茶 48.1 km
3/25 JR根室本線 根室→東釧路 132.5 km
JR釧網本線 東釧路→網走 166.2 km
3/27 JR石北線 西女満別→北見 32.1 km
3/29 JR石北線 愛し野→遠軽→旭川 189.6 km
3/31 JR宗谷本線 旭川→名寄→稚内 259.4 km
4/3 JR宗谷本線 稚内→名寄 183.2 km
JR宗谷本線
[快速]なよろ8号
名寄→旭川 76.2 km
JR函館本線
[特急]
スーパーカムイ42号
旭川→滝川 53.3 km
JR函館本線 滝川→岩見沢 42.9 km
JR函館本線
[快速]
いしかりライナー
岩見沢→札幌 40.6 km
JR札沼線 札幌→太平 8.9 km
4/5 JR函館本線/千歳線 札幌→白石→南千歳 44.0 km
JR石勝線 南千歳→追分 17.6 km
JR石勝線
[特急]
スーパーとかち1号
追分→新夕張 25.4 km
JR石勝線
[特急]
スーパーおおぞら3号
新夕張→トマム 55.6 km
JR石勝線
[特急]
スーパーとかち4号
トマム→新夕張 55.6 km
JR石勝線 新夕張→追分 25.4 km
JR室蘭本線 追分→苫小牧
 →東室蘭→長万部
170.8 km
JR函館本線 長万部→函館 112.3 km
4/6 JR函館本線 函館→五稜郭→函館 6.8 km
4/9 JR江差線 函館→木古内 41.2 km
JR津軽海峡線
[特急]白鳥20号
木古内→蟹田(青森県) 92.2 km
JR津軽線 蟹田→青森 27.0 km
JR奥羽本線 青森→鷹ノ巣(秋田県) 99.6 km
4/10 秋田内陸縦貫鉄道
秋田内陸線
鷹巣→角館 94.2 km
JR田沢湖線 角館→大曲(秋田県) 16.8 km
合計 2,982.1 km
バス (乗車距離)
3/17 JR新潟駅前→新潟空港→JR新潟駅前 18.4 km
3/18 JR秋田駅前→秋田空港 25.4 km
3/21 JR釧路駅前→釧路空港→十字街7丁目 42.7 km
3/23 JR標茶駅前→中標津バスターミナル→根室中標津空港 70.4 km
3/24 中標津桜ヶ丘→十字街 1.6 km
根室中標津空港→JR根室駅前 82.7 km
3/29 JR北見駅前→東武 5.0 km
3/30 JR旭川駅前→旭川空港 19.8 km
3/31 旭川空港→JR旭川駅前→花咲4丁目→JR旭川駅前 27.8 km
4/2 利尻グリーンヒル前→利尻空港 3.0 km
4/4 札幌航空管制センター前→札幌丘珠空港→JR札幌駅前 10.1 km
4/6 JR函館駅前→函館空港 8.8 km
4/7 函館空港→JR函館駅前 8.8 km
合計 324.5 km

タクシー (乗車距離)
3/27 女満別空港
 →JR西女満別駅
1.6 km
4/2 利尻本泊郵便局前
 →鴛泊港
3.9 km
4/3 札幌北49条
 →丘珠飛行場
  滑走路北端東側
1.7 km
4/6 函館空港
 →滑走路東側
  地下道
3.7 km
4/7 海上保安庁
函館基地前
 →函館空港
2.4 km
合計 13.3 km

航空路 (地点間直線距離)
3/18 JAL 秋田新千歳
2822便
371.7km

海路 (運航距離)
4/2 ハートランドフェリー
稚内港→利尻鴛泊港→稚内港 104km

自家用普通車
自宅→JR横手駅 19 km
JR大曲駅→自宅 12 km
合計 31 km

軽自動車ヒッチハイク
札幌丘珠飛行場
外道半周回
3.1 km

レンタカー
普通自動車
382km 32.28リットル
11.83km/リットル
軽自動車
532km 31.24リットル
17.03km/リットル
Co2排出負担量
※フェリーを除く

9.675kg/日
軌道車 2,982.1 km × 19g = 56.66kg
バス 324.5 km × 51g = 16.55kg
普通
自動車
426.3 km × 173g = 73.75kg
軽自動車 535.1 km × 116g = 62.07kg
旅客機 371.7 km × 110g 42.52kg
合計 4,639.7 km 251.55kg

経費
鉄道 31,840円 含、青春18きっぷ
11,500円×2
自由席特急券+乗車券分
3,270円
1,225円/日 10.7円/km
フェリー 4,560円 43.8円/km
バス 10,770円 414円/日
33.2円/km
タクシー 4,510円 902円/回
レンタカー 39,101円 延べ8日
4,888円/24h
〃 ガソリン 7,013円 63.52リットル
110.4円/リットル
駐車 1,200円 2回分
旅客便
座席替え
1,000円 普通席→クラスJ
飲食 32,539円 1,252円/日
宿泊 38,100円 10泊分
(1泊無料クーポン含)
3,810円/泊
洗濯 660円 2回分
コインロッカー 600円 2籠分
その他雑費 7,050円 手荷物郵送、
空港送迎デッキ等
合計 178,943円 6,882円/日

撮影枚数 1,122カット
(43.2カット/日)
撮影コスト 159円/カット

別掲
フィルム 37,499円 24EX×29本
36EX×13本
前売り航空券 14,000円 1便分
携帯電話 11,152円 定額料金日割
+通話料金
 空港から臨む雪山を背景に「飛行機のある風景」を狙おうと、JRの「青春18きっぷ」の有効期限に合わせて旅程を組んだ。
 「3月も後半になると、寝袋と簡易テントで野宿できるだろう」と踏んだこの計画だったが、北海道の寒さはそう甘くはなかった。出だしこそ順調だったが、中標津で-4℃を経験し、もう懲りた。この後、3月いっぱいはレンタカーや宿泊の手配に暇がなく、交通費こそ計画通りではあったが、泊り経費で予算の倍近い出費となってしまった。
 このプロジェクトの理想的な経費は、1日平均3,500〜4,000円。いつもここを目標に計画しているが、まだ5,000円がやっとの経済性。無駄が多い訳ではなく、やはり「宿を取る」というだけで経費がすぐに膨らむ。疲れや天候などで、まだまだ宿を取る日が多い状態だが、今後の旅慣れに期待して、焦らず無理のない旅程を組んでいくことにしよう。
 実は今回の旅程も、前回#9の7割ほどのワークロードを見込んで計画したもの。
しかしながら、特にフィルムの調達などの買い物や、交通機関のない場所での徒歩移動などで、実際はギチギチになっていた。今後はこれらを改善したプランに立て直していく方針だ。
 雪山風景をメインテーマにし、北海道内のほとんどの空港を巡ったこの旅程だったが、天気が芳しくないことが多く、その半分以上で狙い通りの景色にはならなかった中で、最も圧巻だったのが利尻空港。真っ白に雪化粧した快晴の利尻富士。旅費が嵩み一度は諦めた利尻空港だったが、これまでには目にしたことのない感動的な風景に「やっぱり来てよかった、、、」と、気持ちもかなり高揚していた。
 今年は諸々の事情で、大規模な計画はこれっきりの予定だったが、富士山静岡空港の開港と、航空会社のマイレージのキャンペーンにそそのかされて、6月も1ヶ月ほどの旅程が組めた。溜まりに溜まったディスクワークをどう捌いてくか、、、旅中はアウトドアの開放感に浸っていられるが、部屋に篭れば、その段取りやら手配やらで悶々とした日々が続いている。
2009年3月11日 秋田空港  走行距離:約110km Co2排出量:約13kg 撮影枚数:21カット



#7〜#9




「Co2排出負担量」は、このプロジェクトの動向を把握するための目安であり、
積極的に軽減するための目標ではありません。
あくまでも、長期間に渡る交通手段の変遷を考察するためのひとつの指標として掲示しています。


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